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こっそりと

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・昨日全道選手権が行われている中で、私どもも全日高大会の地区予選を「こっそり」行いました。

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白熱のB級代表決定戦(全勝対決)から。ちゃんと棋譜を取ったわけでないので細部に違いがあったらご容赦願いたい。
さて、すでに先手が楽勝に見える局面だが、後手が△36歩と突き捨てて、▲36同歩に△55角と苦し紛れの手順で応戦。これに対しては▲37銀と引いて先手が十分だったと思うが▲46角と打ったため少し怪しくなった

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進んで後手が△52金と上がったところ。変わらず先手十分ではあるが、第1図以下の手順で「47の地点」に空間を作ったため、少し嫌味が残っている。すでに制空権は先手にあるので▲58金~▲68玉として自陣を十分な形にしてから攻めに転じたいところだが、実戦は▲33歩成、△同銀、▲24歩と攻めてしまった。しかしこれ・・・(第3図)

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一気に後手必勝になる手があるのだが(あえて記載しません)、それを逃して△23歩と打ったためもつれることになる。しかし、今見ると△23歩と打っても少し後手が指しやすい気がしないでもない。銀交換した割に戦果が上がっていないどころかマイナスになってる気がする(居玉+47の空間がその理由)

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ようやく先手陣の不備に気付いた後手は中空に銀を放り込んだが、これはさすがに無理そう。今度は堂々と取る手が成立すると思うが、実戦は▲69玉と寄ったので(飛車を渡すのは怖かったらしい)△46銀と歩を取られて三味が通ってしまった。この局面で銀打に代えて△28角くらいで後手が十分に見えるので、やはり銀交換が相当なマイナスだったような気がする(王手飛車の筋を抜きにしても)

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ここで実戦は▲53銀と打ったため角を取られて攻めが切れてしまった。なんだかんだ先手が苦しい局面だが、▲83銀と打っておいて△71飛と逃げるなら角を切って無理やり飛車を入手して▲52飛の筋、放置して角を取るなら飛車を取ってからじっと▲26飛と香車を取って▲53香とかを狙う。
あるいはいきなり角を切って、玉で取るなら▲83銀から無理やり飛車を入手。角切りに飛車で取るなら▲53銀と置いておいて▲22歩とか▲79玉と寄っておく。どの手順も後手が薄いので簡単に後手が勝ちきれるものではない気がする・・・

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どうもこの辺の局面は最後見れなかったので局面が合っているかわからないが、▲35角の王手ですでに形勢は微妙になっていると思う。ちゃんと指せば後手が勝ちそうだが、田舎のB級で後手を持って100%勝ちきれる局面ではないと思う。さて、この王手に対してどう対応するのが良いか?
自分なら△44歩と突くが、後手は合駒しか考えていなかったらしく△53歩!と打ったらしい。何のことはない、2歩の反則負けである・・・
あっけない幕切れで先手が逆転勝利し代表権を獲得した。内容的には突っ込みどころ満載の将棋だったが、見ていて面白かった。ちなみに先手は将棋ウォーズで3級、後手は2級という対戦でした。
代表になった先手は地元期待の少年だが、この日は全体的に内容が良くなかった。「マンネリ」や「ライバル不足」によるモチベーションの低下を保護者の方が懸念していたが、今回の代表権獲得が少しでも棋力と気力の向上に役立ってほしいなと願う次第。本戦はこの日以上に手ごわい相手が目白押しのはずなので「地区代表」として頑張ってほしいと思う。


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