この二日間で見た将棋から。
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まずは生徒との将棋から(つーか昨日の例会優勝した人)。ここで△35歩と伸ばしたのは良い感覚だと思う。「当たり前」と思われるだろうが、こういうのが「当たり前」になっただけでも成長を感じる。
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ってほめた途端に、ここで△64歩と突き、▲68飛、△63銀、▲65歩、△77角成、▲同桂、△65歩、▲44角と思いっきり捌かれてしまった(図略)。とにかく位の確保を急がなければならない局面だということを教えた。あっちもこっちも良くしようとするとどちらか一方ダメになるという事例である。
位取りは具体的な良さを求めるのではなく、少しずつ有利を拡大する戦法だと覚えよう。
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同じ子の将棋をもう一つ紹介。札幌から遠征してきたという初段格(と言っていた気がする)の子との将棋。後手の陣形は多分オリジナルなんだと思うが、ここからの指し方は感心した。
以下△53銀、▲64歩、△同銀左、▲56銀、△74歩!、▲同歩、△75歩、▲同角、△同銀、▲同飛、△74銀、▲76飛、△75歩まで(ドクターストップ)後手の勝ち。
図の▲65歩自体が軽すぎる気がしていたが、それにしてもうまい指し方だったと思う。2枚の銀と飛車角で完全に抑え込み相手の飛車と角を逮捕してTKO勝ちとなった。疑問手らしい手も一つも見えず、お見事!として言えない。正直負けると思ってたが、見当違いをお詫びしたい限り。大したもんだ。(つーかキャリアは後手の子のほうが長いにせよ札幌で勉強した子に日高の子が勝ったという事実は結構すごいと思った)
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最後に土曜日に見た将棋から。ここで▲86歩と突いたのを見て目玉が飛び出そうになった。角頭の一番薄い場所なので普通ならあり得ない手のはずだが、たぶん後手の棋力ではとがめられないだろうとも思って見守っていた(笑)。
以下実戦は、△86同歩、▲同銀、△88角成、▲同飛と進み先手の主張も一応通った(はず)。
△79角や△22角という感じで後手が少し良いとは思うが、後手の陣形も悪形といえば悪形とも言えるので、振り飛車的にはこのくらいはって感じなのかもしれない。
それよりも△88角成に代えて△44歩と大人の余裕を見せられるほうが先手困った気がする。角交換さえさせなければ角の頭が丸い先手がかなり困ってそうな気がする。
で、具体的に先手はどうすれば良かったか?ということだが、最初▲66銀が普通かと思ったが(感想戦でもそれを指摘したが・・・)日を改めて考えてみると▲66銀には△95歩、▲同歩、△86歩、▲同歩、△95香という攻めで収拾がつかないか・・・?(次の図)
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部分的な加藤流棒銀の応用である。(いじっているうちに飛車の位置がずれてるのはご容赦)
▲95同香は△同銀で後手の駒だけ働くので論外。▲96歩しかなさそうだが、△85歩、▲95歩、△86歩で次の△87歩成が非常に受けにくい(▲67飛と浮くのは形よく△73銀と引かれて相変わらず歩成を見せられて、仕方ない▲57銀に大人の余裕で△44歩で困まりそう)
以外の一つ上の図では先手が指す手に困るか?・・・