・昨日のこども教室の将棋から。
N君(4年か5年)とN君(小1)の将棋から。ここで「お!」と思ったのが▲58飛のぶつけ。飛車交換は後手も居玉なだけにやりにくいとすれば△57歩もこんなものか。それに対して▲38飛と逃げてみると57の歩が結構負担になる可能性がある。
△64角と打たれたところで普通の感覚で言えば飛車を取りそうだし、最善かもしれないが▲55歩と打った。面白い手だと思う。△55同飛も非常に良い手だが▲同銀、△同角に▲43角成。ほぼただで飛車を取れるところ銀との交換なので先手が損な指し方とみるか代償として▲43角成が大きいとみるかである。単に飛車を取った場合△19角成、▲83角成、△29馬は57の歩がものを言いそうな展開になるかもしれない。非常に感心した。
ここで△57歩からの攻めは筋が良い。こういう手が当たり前に指せれば寄せの力が十分に着いていると言える。
ただし、ここで△57金という手を当たり前に指すようだと寄せの勉強が必要。先に△68飛と打ち▲58合駒、△56桂とか▲57金とか△67馬みたいな手を狙うと良いでしょう。
・今のところ二人ともよく指せてるなと思いつつも5秒で良いから考える癖をつけてほしいなと思う。お互い自分の指したい手しか見てない感じなので相手のことも考えながら指すことを心がけると飛躍的に良くなるでしょう。「棋は対話」である。