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Channel: 札幌将棋情報のブログ
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はっきり言って

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・非常に忙しくて気づきませんでしたが地元の方から当ブログの存在に気づきましたというご連絡をいただきました。大変好き勝手なことを書いてますんで時々ご覧いただければと思います。
あと、大会お疲れ様でした!

・ということでせっかくなのでその方の将棋から(部分図)

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ちょうど一週間前に見た将棋から。正確な図面を覚えていないので部分的な終盤の考え方としてご覧いただきたいと思います。
この局面で後手の手番なので当然?△38馬と指すのだが、その瞬間後手玉は詰んでしまう。

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この後の詰み手順については当時説明しましたが、大事なのは47の馬がそのラインからずれると後手玉が上に逃げたときに詰みやすくなるということ。たとえば35に玉が逃げたときに▲36金と打ったりしても△同馬、▲同歩、△47玉のような感じになるとまぎれたりするのである。

イメージ 3
さて、実戦は▲39金と打ったが下手すると逆転してるかも?つまり実戦は△47馬と逃げたがこれが終盤では「ありえない手」。「終盤は駒の損得より速度」という原則から言えば馬を逃げる手はお互いに考えてはいけない手(例外を除く)。じゃあ、その速度ってなんなの?という話をするとまずは△48金と打つ。これを放っておいて▲21成桂とかすると△29馬以下先手玉は詰んでしまう(図略。詰み手順はご検討あれ)ので王手以外の手では放置は許されない。▲22銀以下追っかけるのは今度は金が持ち駒にないので詰まない可能性があるので(そもそもそれをやるなら始めから▲39金と打つ手がないという話)やはり1回は相手をすることになるのだが、△48金に▲同金は△29馬でめでたく即詰みなので▲38金と馬を取るしかないのだが、△同金(必至)の時に後手玉が詰むのか?という勝負になる。この時に持ち駒に金があると35に逃げたときに▲36金で簡単だが、銀の場合▲36銀に△47玉と逃げる手があり難しくなってしまう。その他最初の手順の時と同じ追い方をした時に▲21成桂に△12玉という手もあり詰みが難しくなる(金があると△12玉には▲22金~▲23金)
終盤で玉を詰ますのに大事な駒はなんであるか?それを見極めるのが大事です。(もっとも持ち駒が金から角に代わっても詰むかもしれませんが)

イメージ 4
蛇足ながら38には馬が行ったほうが良いのでは?と思われたかもしれない。しかしこれ▲39銀打という勝負手があり△同金、▲同銀、△同馬となった時に持ち駒が金になるので同じ手順で詰んでしまう。これも終盤は駒得より速度の典型的な例である。もっとも▲39銀打には△同馬、▲同銀、△同金が詰めろ(詰み手順はご検討あれ)だが、そこで▲28銀と打って「金をください」と催促して粘る手順もある。はっきり言ってどっちが勝ってるか私の棋力ではよくわからない。



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