・昨日途中だったクリスマス大会の大人の部の続き。
昼休憩中に車に荷物を取りにったら見たことのある後姿の方が公民館に入って行きました。いや~、この時の感動なんと表現したら良いでしょうか?もう興奮が止まらないのね。鳥肌が立ってました。そして会場に案内して早めに会場入りしていた大八木さんと明内さんという会員に事情を説明したら二人とも目を丸くしてました。それが12時半頃の話。んで、みんな揃うまでの間我々二人で将棋談義。ここまで腰据えて?渡辺さんと将棋談義をするのは初めてだった気がしますが非常に楽しかったです。(結構危険な会話もさせていただきました(笑))
高校将棋部の方々がそろって抽選。以下は1回戦の組み合わせ。(左側が勝ち)
田村―大八木
渡辺―葛野(4枚落ち)
明内―米沢
坂本―林
渡辺さんにつきましてはご本人に確認したら「手合いはなんでも良いです」とのことでしたので「彼はこの間苫小牧幹事長に4枚で敗れてます」と報告したうえで本人に「せっかくだからお好きな手合いで」と言ったら4枚を選んだようです。多分本人は平手でやりたかったんじゃないかな?と思いますが・・・(とはいえ実際問題一番勝ちそうだったのは彼でした)
とはいえ、なんの作意もなく純粋なる抽選で当たることができたんだから良かったんじゃないかなと思います。日ごろの行いがものを言うだろ?真面目にやってりゃこういうこともあるってこった。
2回戦(同じく左側が勝ち)
田村―坂本
渡辺―明内(6枚落ち)
葛野―大八木
林―米沢
1回戦で勝ってれば高校生のうち誰かを渡辺さんに当ててあげる予定だったけど仲良く負けてしまったので会員優先にして明内さんを当てました。隣で対局してましたが、お願いだからやめてと言いたくなるようなことを聞いてたりしてたんで冷や汗をかいてました。あと、葛野選手がついに大八木さんにも勝ってました。最後の王手に対する逃げ方といいホントに詰んでたのか?と聞きたくなるような王手ラッシュといい若干疑問符が付く勝ち方ではありましたが・・・
3回戦(同じく左側が勝ち。ここからは様似の方も参戦してくださいました)
田村―林
渡辺―大八木
坂本―明内
大槻―葛野
佃―米沢
ホントは田村―葛野にすると渡辺―林戦を組んであげられたんだけど大八木さんも楽しみにしてたんでこちらを優先させていただきました。渡辺―大八木戦は「ホントは駒落ちなんでしょうがせっかくなんで平手でお願いします」ってことで平手で相矢倉。まさしく瞬殺でしたとさ。(渡辺さんに矢倉で挑むのが無茶だったと言ってました。気づくのが遅すぎる感がありますが・・・)
個人的に一番楽しみにしていた大槻―葛野戦は大槻さん圧勝!リベンジを果たしていただきました。(以前対戦経験あり)
4回戦(同じく左側が勝ち)
渡辺―田村
大八木―米沢
葛野―佃
林―明内
大槻―坂本
かなり仕組んだ感もあり決勝は私と渡辺さんとなりました。(実は松原さんが来てたらこの役目をお願いするつもりでいました)
どこまで落としてもらったら勝てるか?というのを試してみたかった気もしますが、せっかくなんで平手で挑戦。新技右玉がどこまで通用するか試してみる。今見るとひょっとして作戦負けなんじゃないか?という気がする。△85歩を伸ばして△65歩~飛車先を切るような展開にしたいところだが、ここで81に飛車を引かないと2筋、3筋が薄すぎる。そうなるとほぼ△81飛の一択。改めて序盤の重要性を実感した。
先手が▲68に角を引いたところ。指したい手はたくさんある。△94歩も突きたいし△85歩も伸ばしたいし、△65歩も突きたい。しかしまあ、94,85は間に合わなそうなんで△65歩を選択。▲65同歩に△同桂か△64歩か、△同桂、▲66銀に△64銀左か△85歩か?この辺は長考の連続。すでに持ち時間20分の半分以上を費やす。(ちなみにまだ37手目)
ここで▲24歩かな?と思ってたらノータイムで▲28飛。「やってきなさい」ということである。もう一回△32金はやる気しないので(とはいえ感想戦でそれを指摘された)△86歩~△75歩と攻撃開始。これでだめならここまでの将棋のつくりに問題があるのかも・・・
銀を引くか出るかの選択。出るなら86か66か?66は見るからに大したことなさそうなんで△86銀を選んだがノータイムで▲64歩が飛んでくる。この歩は取れない(取ると▲82歩~▲74桂)ので玉砕覚悟で△77銀成と突っ込むが▲63歩成と銀を1枚ボロッと取られるのが大きい。▲64歩には△52銀と我慢するのかも?とのことでした。(△52銀に▲18角と打つつもりでしたとのこと)
さて、この局面。後手玉は詰みそうにも見えるし詰まなそうにも見える。受けると向こうにも手を戻されそうなので棋風に任せて△67金。以下▲73銀、△63玉、▲64銀成、△同玉、▲73銀、△63玉(敗着。74玉なら不詰)▲62銀成以下詰み。
確認してみると本譜の追い方では詰まないらしく逆に駒を渡したため先手玉が詰めろになっている。なので△63玉には▲72銀打が良かったかも?とのこと。ただし、△74玉と逃げれば後手勝ちか?と言えばそうでもなく先手も一度▲78金と受けて互角らしい(激指様によるとびっくりなことに▲78金と受けた局面は評価値0という全くの互角なのである)
多分渡辺さんも詰みだと思って追っかけてきたはずだし、こちらも確信が無くても渡辺さんに追っかけられたらまず詰みだと思ってしまう。最後は残念な逃げ方だったとして、それ以外の敗因がいまいちよくわからない将棋になった。厳密に言うと最善手ではない小ミスを繰り返した結果なのかもしれないけど、これが「力の差」なのかなと思った。こういう負け方のほうが困るね。反省のしようがないというかなんというか。激指様も特に敗因を挙げてくれないし。
それにしても面白かったですね。自分が楽しんではいけないのかもしれないけどホントに勉強になりました。今回のテーマは「日高地区の強豪が全国タイトルホルダーに挑む」というものでしたので次回以降この役目はほかの方に代わっていただくことにしましょう。(多分もう呼べないと思うけど)
そんなわけで表彰式で私の手書きの下手な字で書いた賞状を渡すというある意味罰ゲームをさせてしまいましたが(渡すほうも辛かった)「また何かあれば声かけてください」と言っていただきました。ホントに今回は感謝の言葉もありませんでしたが、改めてお礼申し上げます。本当にありがとうございます。
ご参加いただきました皆様も本当にありがとうございました。