・昨日の支部対抗戦の話の続き。
今回優勝した十勝支部は2012年から連続で5回目の出場で(それ以前には2008年に出場しております。全十勝名人と2014年自民党杯A級優勝者と現女流プロというチーム編成)栄冠をつかみ取りました。札幌支部以外では北海道最強と呼び声高い十勝支部がついに団体戦でも結果を出したというところでしょうか。
全道大会に優勝するような選手を擁する支部は多数ありますが、団体戦となるとまた別な話。なぜならば一人だけ強くても団体戦は勝てないから。支部の名誉という面で見ると団体戦での優勝はかなり価値があるのかなと思います。個人戦の優勝ももちろん名誉ですが、優勝した選手本人に対しての名誉の面が強いので(苫小牧支部なんて「あの人」や「あの人」が強いねという話は耳にタコができるくらい聞いてるけど「苫小牧支部すごいね」なんて聞いた記憶ほとんどないし)やはり団体戦での優勝は素晴らしいと私は思います。そういう意味ではここ5年くらい毎回出場している十勝支部には優勝してほしかったし、結果は偶然ではなく必然だと思ってます。
さて、話は若干変わって今回の出場チーム数は13。このうち純粋な地方支部は十勝、小樽、苫小牧の3支部。札幌駅前支部が5チームに札幌支部系列が5チーム。昨年と比べると旭川支部が欠場となり小樽支部が新規参入した格好かと思います。
会場で何人かに同じ話をしましたが「昨年の苫小牧で優勝したんだから、うちも優勝できる!」という風に考えたチームができて出場チームが増えるんじゃないかと思ってましたが、意外とそうでもなかったですね。(実際いたのかもしれませんが)
ちなみにこの考えは半分あたりで半分はずれである。
まず当たりの面について解説。確かに私より強い人は昨日の会場にもいたのでその点確かにその通りと思われます。
続いてはずれの面の解説。去年の苫小牧にはほぼ絶対負けないレベルの選手が一人いたということ。いわゆる2人で1勝作戦ができた。これが大きい。地方支部レベルなら10年に1人くらいの逸材がたまたまいたからできた芸当なので、どこでもできるかと言われたらそうではないはず。
支部の名誉という話に戻りますが、地方支部にはどんどん出場してほしいなと思います。優勝狙えるような支部もたくさんあるはずだし、現時点で優勝狙えるチームを作れなくてもこの大会を目標とすることで次第にそういうチームを作っていけるのかなと思います。数年前にとある有力支部の方に「出たら優勝狙えますよね」って話をしたら「遠いし、3人全員が日程あわせるの大変だから」という返答でしたが「それって個人戦の代表になったら普通に全道大会に行くわけでしょ?」って思った。
各種大会の代表になって札幌まで全道大会に来る棋力と気力があるなら「遠いから」とか「日程調整が大変」というのは理由にならないはずだと思う。
昨年苫小牧支部が優勝し今年は十勝支部が優勝した。長らく札幌支部ばかりが代表だった北海道だが地方支部も盛り返してきた。来年以降も地方支部の奮起に期待したい!