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Channel: 札幌将棋情報のブログ
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来たるべき

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・今年はもう大会に出られるかわかりませんが、来たるべき日に備えて1日1局だけネット将棋を指して棋譜を取るようにしてます(数日前からですが・・・)
というわけでそのネットで先日指した将棋から。

イメージ 1
後手が私。例の右玉と四間飛車の中間らしき戦型の序盤なのだが、ここで△62銀は結構甘い手な気がする。飛車を4筋に回るのに邪魔な駒になってしまった。△62銀に代えて△53銀とし▲68銀、△42飛、▲77銀、△62玉、▲79角、△72玉という駒組みが良いか?

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というのもこの時に▲82角がある。△73角から玉を82に動かせば先手の1手損に見えるが、この形は82よりも72のほうが全体的に「堅い」のである。82に玉が行くと1路遠くなるが8筋からの攻撃もなくなるし、△72金と上がる手が53の銀を浮き駒にしてしまうのでかえってマイナスの可能性がある。

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とはいえ無事理想形に組んでしまえばあとは力の戦いである。6筋から動いて桂馬を跳ねるような手は通常ダメとしたものだが錆刀四間飛車(東日本アマ名人の柿沼先生の本で名称を知りました)のようなこの角打が割とうるさい。実戦は▲37銀、△35歩、▲26飛、△37角成、▲同桂、△46歩、▲同歩、△同飛、▲66歩、△48飛成、▲65歩、△66歩、▲同金、△57銀と攻めて筋に入った。
銀ではなく▲37桂が良かったかもしれないが4筋を交換して△36飛とする(変化図)

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後手も薄いが先手も48の銀が浮き駒になっているので結構やれるのかと思う。

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見よ!一歩千金のこの攻めを!

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しかしこのくらいは「詰ませろよ」と・・・(ほんのちょっとだけ難しい変化もあるか)

15分のちょっと時間のある将棋を指してみると多少は課題が見えてくる。この将棋についてはとにかく序盤の駒組みである。第3図のような陣形まで組み切るまでに障害が結構ありそこを細かく修正していきたい。(とはいえ苫小牧でこの序盤をとがめた動きをしてきそうなのは苫小牧Aの3将の方くらいな気がする。それか全道選手権者か。Aの大将は序盤からは来ないでしょう)
冷静に自己分析して現状自分の技の中でAの大将と戦えそうなのは「矢倉棒銀」「角換り棒銀」、それにこの戦法の3つ。このうちの2つは実戦で証明済み(角換り棒銀は10秒将棋だが)だがどちらも発動条件が難しいし2回目も通じるか割と微妙ともいえる。(ちなみにAの3将の方に勝ったのもこのうちの2つ。ついでに東日本大会での居飛車で勝ったのもこのうちの2つ)
次に彼と戦う時にはより精度の増したこれで行きたいと思う。(中途半端な雁木とかじゃ相手にならないことは十二分に悟った)

追記―苫小牧支部にはこの3つの戦法のすべてを使ったにもかかわらず勝てなかった相手がいる。(角換り棒銀だけは反則勝ち。将棋も多分勝ちだったと思うが)
その名は言うまでもないのであえて書きません。(現状相手が居飛車党の場合この3つで勝てなければやる戦法なし。あとは最近やってない矢倉中飛車くらいか・・・)


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