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Channel: 札幌将棋情報のブログ
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なんてなことを

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・ありがたいことこの上ない3連休でしたが、土曜日は苫小牧出張(帰りに大盤解説会に行こうか迷ったが職場に戻って来いと連絡が入る)があって、昨日はこども教室と月例会というややハードスケジュールだったので今日はずっと寝てました。(朝8時半に起きて10時くらいまで活動してまた12時半くらいまで寝て、それからさらに13時半くらいから15時くらいまで寝るというダメすぎる生活・・・)おかげで今日は1度も家の外に出ませんでした・・・
 
・というわけで昨日の月例会での将棋から
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Iさんという会員との2枚落ちから。従来の手合いは6枚落ちなのだがそこいらはお互いに身内なのでということで。上手が△54歩と突いたところで気になったのが▲34歩と打って「歩得作戦」を狙われること。実質引退状態の会長ならノータイムだったと思う。予定は▲34歩に△53金だったけど以下▲33歩成、△同銀、▲同角成、△同金、▲22銀という攻め方がちょっと気になる。以下△32歩、▲77銀(これをやらないで桂馬や香車を取ると上手にも△55角の楽しみがある)
ま、これでつぶされるなら「2枚落ち」の手合いじゃないということなのだが、もしかしてどこの歩も突けないのなら上手が作戦負けだったのか?・・・(ところで手順中△33同銀のところ△同金でも角を切って▲32金。乱暴なようだけど上手はこういうのが困る)
 
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非常の独創的な戦いになった。本来は下手は①玉を囲っていない、②遊び駒が多い(右銀や桂、香が戦いに参加していない)ので序盤作戦が失敗しているのだが自由な発想で指すというのは一つの個性だと思っている。本譜は△53金引、▲55銀、△54歩、▲66銀と進行。この後△31銀~△42銀と駒を中央に持ってくることができた。△53金引みたいな手が出た時はたいてい上手が勝つものと思っている。
 
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この局面も実際にはまだまだ下手が有利なのだが、駒落ち下手が勝つのは結構大変。本譜は中央を厚くする意味と駒を活用する意味で△53銀と指したが非常に良くなかった。下手が▲69金と打ったのが好手だった。仕方なく△68角成と飛車を取ることになるのだがそこで▲68同金寄なら下手も指す手に困った気がする。(実戦は手が滑ったのか▲68同金左)
 
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本譜の最後の勝負どころ。実戦は▲58金引だったので△57歩から下手勝ちだったが代えて▲56角ならどうだったのか?感想戦でそれを言ったら「考えたけど△69竜、▲同玉、△57桂成、▲同金は負けだと思った」とのこと。私は私でその進行は負けと判断していたのだがどちらの言い分が正しいでしょうね?
 
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2局目はMさんという会員と。こちらも本来は一丁半の手合いなのだがここも理由は同上。途中上手の駒組が適当すぎてひどい作戦負けになったのだがなんとか戦いになった。本譜は図から△54同銀、▲55銀、△同銀、▲同角、△同金、▲同飛、△53歩以下上手勝ち。△53歩で攻めがとん挫するようではひどかった。さりとて攻めが失敗しているかと言えばそうでもなさそう。感想戦でも言ったけど▲36歩、△24銀の交換を入れてから(△36同銀は駒が働かなくなる)▲55同角のところ▲同飛として△同金、▲同角、△73桂、▲44銀という展開は上手も自信なし。▲64と突けば1歩入るのも大きい。なので▲55同飛には△54歩と辛抱することになりそうだがそれなら下手も言い分が通っていると思う。
 
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ちなみにこれが投了図だが、これを見たIさんが「え?ここで投了するの?」と聞いてました。逆2枚落ちになってるのですが・・・
 
IさんとMさんの熱戦の中身は後日にするとして・・・
 
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昨日出したお二人の熱戦の投了数手前。結論から言えば「後手勝ち」なのだが負け方として▲43歩成、△同金、▲44歩としておいて「詰みを間違えたら詰ましますよ」としておくのが「形」という気がする。十中八九先手玉は詰むだろうが▲28歩の形が妙にいやらしく(ダサい追い方をすると18に落ちて詰まないという形を作っている)また、こういう手を指しておかないと十回中の一回は来ないと思う。この局面で▲59金はほぼ100%負けるだろうが▲43歩成~▲44歩は1%くらい勝つときが来たりして?なんてなことを考えさせられた局面でした。(ま、確率から言ったら10回に1回どころか100回に1回無いかもしれないけど・・・)
 

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