Quantcast
Channel: 札幌将棋情報のブログ
Viewing all articles
Browse latest Browse all 633

たくさん反省

$
0
0
・一昨日は同好会の月例会がありました。打ち合わせ等があったため顔だけ出して終了。将棋部の生徒と平手と6枚落ちを各1局ずつ指しました。

イメージ 1
▲77銀・・・非常に不思議な手である。こんなのは△86歩~△76歩で「つぶれ」くらいに思っていたのだが△86銀まで進んだ局面で▲78金とされてみるとうまい手順が見当たらない。▲87歩を打たれると困るので△87歩~▲79角を効かしたのだが今度は▲68角がある。手合いが手合いなので上手から動くこと自体が間違っているのかもしれないけど「じゃあどうするの?」と言われると指し方がよくわからない局面だと思った。

イメージ 2
前述のとおりこの局面で一番気にしていたのは▲68角なのだが実戦は▲56歩。これも非常に良い手だと思う。

イメージ 3
下手が35にいた銀を24でぶつけて銀交換を図った局面。上手の銀が23にいた局面で飛車を切って▲53銀打や▲63銀打を狙う手もあったかな?と思ったけどそれで勝てるならこの手合いじゃないしこのレベルならとにかく平凡な手をどれだけ積み重ねられるか?だと思っている。100点の手も指すけど50点の手も指す子よりは70点の手をずっと指せる子のほうが勝率は高い気がしている。
それはさておき実戦は▲24同角。本局でトップクラスに「良くない手」だと思ってる。あくまでも「悪い手」ではなくて「良くない手」である。こういうのをなぜ「良くない」のか自分で反省できるかが上達のポイントだと思う。

イメージ 4
第3図から第4図までにもちょっと突っ込むところはあったけど長くなるのですっ飛ばしてこの局面。
▲73桂成が一番わかりやすくポイントの高い手だと思ったがものすご~く辛く指すなら▲48玉。これを指されたら多分投了だと思うけどそんな手が指せるなら初めから「手合い違い」だと思う。くどいようだけどこのくらいのレベルで勝率を上げようと思ったら「当たり前の手」を指せるようになるのが一番だと思う。100点の手は指せなくても良いので50点以下の手をいかに減らせられるか?が大事なのかな?と思ってます。
で、実戦は▲37桂!と指した。局面の最善かどうかわからないけど良い手のような気がする。こういう手を指せたら本人の才能の一つとしてほめてあげるのも指導のポイントかなと思っている。

イメージ 5
△44銀と受けたところ。その前の▲45桂も多分良い手。実戦は▲41馬~▲53銀~▲41竜で勝負ありとなった。もう下手の勝ちは無い。63からのルートが広すぎて上に逃がしたらつかまらない。
とはいえ上手玉をどう寄せるの?というのが結構難問。▲32金の物量攻めは63の脱出ルートがあるので6枚落ちの下手の力量だと多分寄らない(ていうか普通の人でも寄せきれるか怪しい気が)だろうし▲73金が第一候補だけど△85金と桂馬を取られた後まで読みを入れてないと指せない。
結局のところ局面そのものは下手が勝ってるはずだけど実際に勝つのは非常に難しい局面な気がする。ここでも▲48玉がありそうだが攻め駒の桂馬が2枚どちらも取られそうな局面でそんな落ち着いた手を指せというのも酷である。というわけで実戦は上手が勝ちとなった。
時間が無かったので「感想戦は後日やるから自分なりに良かった点と悪かった点をまとめておいて」と言って会場を後にしたが、この日の前日に行われた新人戦の地区予選の棋譜も全く覚えてないと言っていたのでこれも多分無理だろうなと思ったから学校宛に棋譜を送っておいた。たくさん負けて、たくさん反省して棋力を伸ばしていってほしい。新入生全員が6枚をクリアするのはいつになるかな?というのが密かな楽しみである。(悪くても来年3月までには全員クリアしてほしいと思ってる。今すぐにでもできそうな子もいるしね)
開始日時:2015/09/27(日) 00:00:00
下手:1年生
上手:私
手合割:六枚落ち
△3二金  ▲2六歩  △2二銀  ▲7六歩  △5二玉  ▲2五歩  
△7二金  ▲1六歩  △6二銀  ▲1五歩  △7四歩  ▲4八銀  
△7三銀  ▲3六歩  △6四銀  ▲3七銀  △7三金  ▲7八銀  
△8四歩  ▲6八金  △8五歩  ▲4六銀  △7五歩  ▲同 歩  
△同 銀  ▲7七銀  △8六歩  ▲同 歩  △7六歩  ▲6六銀  
△8六銀  ▲7八金  △8七歩  ▲7九角  △7四金  ▲5六歩  
△6四歩  ▲3五銀  △6五歩  ▲5五銀  △7五金  ▲2四歩  
△5四歩  ▲6四銀  △7四金  ▲2三歩成 △同 銀  ▲2四銀  
△同 銀  ▲同 角  △6四金  ▲1三角成 △7七歩成 ▲同 桂  
△7六歩  ▲8五桂  △7七歩成 ▲同 金  △同銀成  ▲2一飛成 
△4一銀  ▲3七桂  △4二金  ▲3一銀  △5一金  ▲4二銀成 
△同 金  ▲3一馬  △7四金  ▲4五桂  △4四銀  ▲4一馬  
△同 金  ▲5三銀  △同 銀  ▲同桂成  △同 玉  ▲4一竜  
△2六角  ▲4八金  △5七銀  ▲5八金打 △6八成銀 ▲同 金  
△4八角成 ▲6九玉  △5八金  ▲同 金  △同銀成  ▲7八玉  
△8八金  ▲7七玉  △5九馬  ▲7六玉  △7五銀  
 まで、95手で上手勝ち




Viewing all articles
Browse latest Browse all 633

Trending Articles