・北海道社会人団体戦リーグの話の続き。
1日目終了時点で1-3。ようやく1勝を挙げることができました。まったりした時間を過ごしているうちに札幌将棋クラブのオーダー表を見ると「よく知る名前」がありました。「あれ?来るんですか?」、「え?何のこと(笑)」、「いや、オーダー表に名前載ってますけど」、「まあ、来るんだよ」、「なんで今日から来ないんですか?」、「今日は苫小牧で大会あるから明日からということみたいだよ」、「あれ?大会なんてありましたっけ?」、「とまチョップって言ってたけど」、「あ!そういえば。すっかり忘れてた」、「なんだ?ハブられたのか(笑)」なんてなやり取りをして1日目を終了。将棋会館を後にし、楽しい打ち上げへ。
ここからは打ち上げの時の「まじめな話」と「たわいもない話」をご紹介。
まずは「まじめな話」から。
まじめな話①・・・「子供に将棋を教えるのが夢なんです」、「いいんじゃない?全然覚えてくれない子もたくさんいて大変だけど」、「一から教えるのは大変ですよね」
まじめな話②・・・「子供に教えていつか強い子を育ててみたくないですか?」、「う~ん、正直それはあまり思わない。それよりは長く続ける子を育てられたら良いかなと思ってる」
まじめな話③・・・「ネット社会だから将棋情報を配信したいです」、「ぜひやってください。地方の強豪の話はみんな知りたがってます」
まじめな話④・・・「今年のクリスマス大会の時にはフェリーでそちらに行くので迎えに来てください」、「いや、フェリー乗り場の場所知らないしそこまで気を遣わなくて良いよ」
まじめな話⑤・・・「実は学生の頃に勝って当たり前って思われるの嫌でした」、「そうなんだ」、「後輩がそれを言ってくれてこいつは人の痛みがわかるやつだなと思いました」
まじめな話⑥・・・「俺は1年生のころから団体戦に出てたから3年生くらいから自分より強い後輩がばんばん入ってきて抜かされていくのがつらかったかな」、「みんなそれぞれに悩みがあったんですね」
まじめな話⑦・・・「最後の引退試合前日の夜に大OBから団体戦外れるの聞かされたのは今でも忘れられない」、「それは作戦だから仕方ないですよ」
まじめな話⑧・・・「○○さんが結婚したんですよ」、「へえ?」、「お相手は××さんなんですよ」、「おー、それはちょっとびっくり」
まじめな話⑨・・・「人間は幸せになるために生きている。まして趣味の世界ならなおさらじゃないですか」、「なるほどね」、「いくら昔の実績とかがあっても時代は変わっていくんだから昔の話を持ち出して子供に悪影響を与えたくないですよね」
まじめな話⑩・・・「団体戦の時に必勝の将棋を入玉されて負けたときに床を殴ったことありましたよね?あれを見てこの学校に入って良かったなと思いました、「いや、まあやったらダメなことだけどね」、「学生将棋は競技だからあのくらいでちょうど良いんですよ」
たわいもない話①・・・「乾杯のあいさつはぜひ師匠に」、「じゃあみなさんお疲れ様でした。ルネッサ~ンス」、「古っ!」、「っていうかそんな乾杯の挨拶聞いたことねぇ」
たわいもない話②・・・「俺は今日勝ったから言わせてもらうけどデートにパスタは良くないよね」、「え?・・・」、「てか将棋と関係ねぇ」
たわいもない話③・・・「女性はやっぱりスタイルが大事だよな」、「清原とか?」、「っておい!」
たわいもない話④・・・「俺はこのチームのイケメン枠だ」、「ああ、つけ麺枠ですね」、「いやいや、パスタ枠で」、「何の話してるの?この人たち・・・(笑)」
たわいもない話⑤・・・「そろそろ会計しますか」、「じゃあ、支払いは師匠で」、「いやいや、ここはゴージャス君で」、「がっかり!財布の中身はゴージャスじゃないし」
つくづくこの人たちと同じチームで良かったと思っております。
というわけで2日目の初戦は老舗のBダッシュ研究会と。札幌将棋クラブに「よく知る人」が。苫小牧からの大物助っ人選手の「ミスター周」選手でした。実はタブレットで結果を知ってたのに白々しく「とまチョップはどうだった?」と聞いてみたら「決勝で負けました」とのことだったので「しばらくぶりに苫小牧で負けた話を聞いたね」と言っておいたら笑ってました。「意表の四間飛車穴熊でした」とのこと。「それは意表を突かれたね」というか強い人は何やっても強いということか・・・
脱線したけどあたりは以下の通り
田村-小川
新妻-河野
和田-三岡
小鹿-小野
横山-鷹羽
なんつ~か、Bダッシュが「本気で勝ちに来た」のか「ただ身内対決に気を使った」のか判断の難しいところではありますが、とにかくどこも強敵ばかりです。
ちなみに「ミスター周」がいきなり観戦マンになってたので「なんだよ札幌将棋クラブせっかくの大物助っ人を飼い殺しかよ。あれならうちのチームに貸してくれれば良いのに」とか独り言で因縁つけてたらただの抜け番でした(笑)。
というわけで2012年の自民党杯以来の挑戦。▲37桂に対して一瞬間違って△35歩とするところだったけど思い直して△44角とぶつけた。角を持ったら先手のほうが打ち場所が多いのである。
以下は大決戦。88の銀が77や87に上がっていないうちに戦に持ち込みたい。本譜は▲58飛だが▲29飛or▲38飛が優ったようでこれなら難解な形勢だった模様。
角と金を刺し違えて後手の角を捕獲しに来たところ。ここで1回△46歩が効いたのが大きい。▲39金、△47歩成の交換はさすがに後手に分がありそうなのでやむなく▲同銀だが△58飛成、▲同金で角が生還することができた。
以下は強敵相手に勝ちきることができました。
自分でもびっくりするくらいの快勝でしたがこの後次々にチームメイトが勝利し強敵Bダッシュ相手にまさかの4-1勝利。待望の2勝目を挙げることができました。
ここまでの状況を確認すると3勝を挙げれば残留圏内とのことだったの最低でもあと1勝、できれば2勝はほしいところです。
次の対戦相手は因縁かつ競争相手の「北海道大学チーム」です。
開始日時:2015/09/21(月) 00:00:00
先手:小川
後手:田村
棋戦:北海道社会人団体戦リーグ1部 対Bダッシュ研究会
手合割:平手
先手:小川
後手:田村
棋戦:北海道社会人団体戦リーグ1部 対Bダッシュ研究会
手合割:平手
▲2六歩 △3四歩 ▲2五歩 △3三角 ▲7六歩 △4四歩
▲4八銀 △4二銀 ▲5六歩 △5四歩 ▲5八金右 △6二銀
▲7八金 △6四歩 ▲6九玉 △6三銀 ▲7七角 △3二金
▲8八銀 △5三銀 ▲5七銀 △7四歩 ▲5九角 △7三桂
▲6六歩 △4二飛 ▲3六歩 △6二玉 ▲7九玉 △7二玉
▲6七金右 △6二金 ▲9六歩 △9四歩 ▲8六歩 △4五歩
▲2六角 △5五歩 ▲同 歩 △同 角 ▲3七桂 △4四角
▲同 角 △同 銀 ▲2四歩 △同 歩 ▲5一角 △5二飛
▲2四角成 △3九角 ▲5八飛 △3三金 ▲同 馬 △同 銀
▲4九金 △4六歩 ▲同 銀 △5八飛成 ▲同 金 △2九飛
▲5九歩 △4九角 ▲6八金引 △5八角成 ▲同 金 △5七歩
▲6八金右 △4八角成 ▲8七銀 △5九飛成 ▲8八玉 △5八歩成
▲7七金右 △6八と ▲3一飛 △5一歩 ▲5三歩 △4二銀
▲2一飛成 △7九金 ▲4五角 △8九金 ▲9七玉 △7八と
▲同 銀 △4七馬 ▲5五桂 △4六馬 ▲6三桂成 △同 金
▲8九銀 △4五馬 ▲8八銀 △8五桂打 ▲同 歩 △同 桂
▲8六玉 △7七桂成 ▲4五桂 △7六成桂 ▲同 玉 △7五金
▲8七玉 △7六角
まで、104手で後手勝ち
▲4八銀 △4二銀 ▲5六歩 △5四歩 ▲5八金右 △6二銀
▲7八金 △6四歩 ▲6九玉 △6三銀 ▲7七角 △3二金
▲8八銀 △5三銀 ▲5七銀 △7四歩 ▲5九角 △7三桂
▲6六歩 △4二飛 ▲3六歩 △6二玉 ▲7九玉 △7二玉
▲6七金右 △6二金 ▲9六歩 △9四歩 ▲8六歩 △4五歩
▲2六角 △5五歩 ▲同 歩 △同 角 ▲3七桂 △4四角
▲同 角 △同 銀 ▲2四歩 △同 歩 ▲5一角 △5二飛
▲2四角成 △3九角 ▲5八飛 △3三金 ▲同 馬 △同 銀
▲4九金 △4六歩 ▲同 銀 △5八飛成 ▲同 金 △2九飛
▲5九歩 △4九角 ▲6八金引 △5八角成 ▲同 金 △5七歩
▲6八金右 △4八角成 ▲8七銀 △5九飛成 ▲8八玉 △5八歩成
▲7七金右 △6八と ▲3一飛 △5一歩 ▲5三歩 △4二銀
▲2一飛成 △7九金 ▲4五角 △8九金 ▲9七玉 △7八と
▲同 銀 △4七馬 ▲5五桂 △4六馬 ▲6三桂成 △同 金
▲8九銀 △4五馬 ▲8八銀 △8五桂打 ▲同 歩 △同 桂
▲8六玉 △7七桂成 ▲4五桂 △7六成桂 ▲同 玉 △7五金
▲8七玉 △7六角
まで、104手で後手勝ち
ところで大変遅くなり恐縮ですが北海道社会人団体戦リーグの結果を改めてお知らせいたします。
以下は受信メールをそのまま転載
一部(9チーム)9月20・21日
優勝 北海道GG 勝点8 勝数33
2位 旭川将棋エトワール 勝点6 勝数25.5
3位 みずならA 勝点6 勝数25
4位 札幌将棋クラブ 勝点4 勝数19
5位 たむら~ず 勝点4 勝数18(飛び賞)
6位 みずならB 勝点3 勝数17
7位 北大チーム 勝点3 勝数16.5(飛び賞)
8位 B'研究会 勝点2 勝数16(降級)
9位 幾星霜 勝点0 勝数10(降級)
(全道庁は休場のため次回は1部で復帰予定)
成績優秀者
8-0 藤田隆寛(旭川将棋エトワール)、横山大樹(みずならA)
7-1 武沢涼介(旭川将棋エトワール)
武田浩司・黒澤裕人・近藤伸哉・中川拓哉(北海道GG)
北海道GGが全勝で連覇。4人で28勝4敗と圧倒した。
例年上位のB’研究会がまさかの降級。
たむら~ずが初日1-3から3-1で5位に躍進し勝負強さを見せた。
運営にご協力いただきありがとうございました。
来年は9月18・19日を第一候補とします。
ニ部(13チーム)9月22日スイス式5回戦
優勝 小川将棋教室 勝点5 勝数21(昇級)
2位 室蘭工業大学チーム 勝点4 勝数19(昇級)
3位 幾星霜 勝点4 勝数16
4位 みずならTIF 勝点3 勝数16
5位 札幌駅前A 勝点3 勝数15
6位 みずなら 勝点3 勝数13
7位 みずならキッズB 勝点3 勝数12
8位 みずならミックスベジタブル 勝点2 勝数11(大将2勝、副将2勝)
9位 全道庁中高年 勝点2 勝数11(大将2勝、副将1勝)
10位札幌駅前B 勝点2 勝数10
11位みずならキッズA 勝点2 勝数9
12位立命館慶祥 勝点1 勝数7
13位みずならキッズC 勝点1 勝数5
成績優秀者
5-0 田村瑛人・山之内健人・山田大樹(小川将棋教室)
古屋大(室蘭工業大学チーム)行方大智(みずならキッズB)
初参加の小川将棋教室が全勝優勝。3人全勝と他を寄せ付けず。
2位は室蘭工業大学チーム。元々メンバーが揃えば一部中位の実力なので当然か。
強豪2チームの昇級で来年の残留争いは激戦が予想される。
みずならキッズBの行方少年は大将と副将で5戦全勝と大活躍を見せた。
最終局の終盤に日浦八段が来られたのですが秒読み中で気づいた選手は少なかったようです。
運営にご協力いただきありがとうございました。
来年は10月9日か10日を第一候補とします。