・昨日は浦河で例会がありました(参加者9名)
子供(園児)と8枚落ちを指し、大人げなく勝利したところで一つ一つ解説する。
「この局面でどうやる?」と聞いたら△33角としようとしたので「もうちょっと考えよう」と言ったら△44角にたどり着く。良くできましたってことで▲68玉を▲38金に代えて次に進む。
定跡は詳しくないけど、ここから△16歩、▲同歩、△同香、▲26歩(△同角なら▲27金)という変化があったと記憶しているが(それと局面が違うのは大前提)かなり劣悪な教え方と思っている。▲26歩に△12飛と回るくらいなら初めから回ってたほうが余計な変化も無いし、攻めに厚みが出るから駒をたくさん使うことを覚えると思う。教わるほうに「考える力を養いなさい」というのなら教えるほうの「考える力」も養うべきだと思っている。
この後存分に攻めさせたところで帰る時間(8時)になったのでタイムアップ。本当はあと2点「この攻め方は8枚落ち限定であるから違う手合いでは忘れること」と「居玉だと何かの時に流れ弾に当たって頓死する可能性があるから美濃囲いに囲うこと」を教えるつもりだったが残念。父君が感動していたがこういうのは素直に聞いてくれる子がいてこそ。この程度は知識さえあれば誰でも教えられること。教えるほうも一工夫が必要と思う。
そのあと23日のPRをする。講師が「全国タイトルを何度も取っていること」、「僕が2枚落ちでも負けるレベルであること」を強調したうえで「こんな機会は二度とないかもしれないからぜひ」と言っておいた。「親子で行きます」とのご返答。何よりもありがたきお言葉。
ところでこの話を聞いていた隣の対局者が講師のお名前を出した瞬間「え?」っと声を上げる。全国タイトルなんちゃらという話をしたら「あの新聞とかで有名なあの方ですか?」と素晴らしき反応。
改めてこのお方の知名度は北海道では別格と確認いたしました。(対局していた方はXプロのお名前を出しても「誰でしたっけ?」って感じだったのにね)
仮に今後アマ名人戦を3連覇するような人が出たとしてもこの方の知名度と存在感には及ばないような気がする。
さて、「ゲストを呼ぶ理由は?」という問い合わせがありました。メールで返信すると長くなるのでここに書きます。と言っても答えの大半はすでに書いたつもりですが。
簡単に言えば「田舎にしかない感動を味わうため」じゃないでしょうかね。たとえば今年「朝日職団戦」と「佐々木治夫杯」に出場したけど5年前の日高じゃ考えられないことですよ。チームが無いからって札幌や苫小牧のチームで出場するのは簡単だけど、地元の人と出場するから意味があるときもあるわけですよ。たとえば支部対抗戦だって苫小牧で出場して優勝したから意味があるのであって「ただ勝つため」に話もしたことのないような人と「傭兵軍団」を結成して優勝したとしても何の価値もなかったんじゃないかなと思ってます。(はっきりって佐々木治夫杯だって3段以上3人までのルールを「勝ちたいから」で簡単に破って優勝したとして意味あるのか?って話だと思うし。会員数10人切るような支部だとこの縛りがあるとチームそのものを作るのが大変だけど30人も50人もそれ以上もいる支部がそれを平然と破るのはいかがなものかと思いますけどね)
少々脱線したけど、大会出たり道場に行けば全道クラスや全国クラスの人たちに会える地域ではないわけですよ。それこそほっといたら一生袖触れ合うことすら出来ないレベルの方だと思うし。
そういう方とほんの数時間でも将棋ができる(特にがきんちょ~高校生)のは思い出になるかなと思いますけどね。それ以上の理由は無いしほかに案はあるのかもしれないですが、自分はこれが最善だと思ってるし、いろいろな意味でこれができるのは今回こそホントに最後かなと思ってます。
というわけで現在7,8名ってところです。がきんちょ軍団とか高校生、オヤジ軍団(この人たちは強制)で10人は超えそうです。ありがたいことです。ただ、企画の趣旨からいって予定のある方や仕事がある方は其方を優先させていただきたく存じます。(納得いく答えだったかわからないけど答えられることはこんな感じです)