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昨日の大会雑感

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・昨日はしんぶん赤旗将棋大会日高地区予選が行われました。

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1回戦はこの将棋。ここで▲38金と上がるのは細かいけれど結構大事なところ。少々形は違うが▲37桂と跳ねたら△35歩とされて冷や汗をかいた過去がある(昨年の支部対抗戦北海道予選)。

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後手が△83銀と上がったところ。実戦は▲35歩、△同歩、▲45桂と開戦。私の感覚では「隙あり」なのだが、後手の感覚では「無理な動き」と思ったとのこと。

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さて、互いに「自分が良い」と思っていた局面。私(先手)は桂得+▲62銀のわかりやすい攻め+最悪「と金」で先手もやれると思っていた。実戦は△47歩だったが後手が「ひどかった」と悔いた手。予定では△41歩と打つ予定だったとのことだが▲58銀、△19竜、▲41と(感想戦では▲41竜と言ってましたが)は先手が勝ちそうな気がする。(次に▲51とが結構早い)
一番気になったのは△59角と打たれる手。△68角成~△58金があるので▲58銀、△68角成、▲同玉の瞬間が結構怖い。寄せられても文句言えないんじゃ?と思っていたが以下△78金、▲同玉、△58竜、▲68金はさすがに耐えてそう。ちょっと無理だったかも?この変化の後△48竜に▲74桂という手順を検討していたら囲碁の参加者の方(かなり高齢の方)が「それなら単に▲37角が良いのでは?」と言ってきました。「詰めろ」とかの単語も出てきたので普通に「強い人」だったような気がします。囲碁の参加者だったのが悔やまれます。△47歩以下は▲62銀から勝ち。(実は▲47同銀もあったかも?)


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2回戦は先後を入れ替えて再戦。居飛車急戦党に対して左金の動きを保留する指し方は急戦党にとっては頭の痛いところ。△53銀右と上がり「玉頭位取り」と見せかけて振り飛車の左金の動きを訪ねてから準急戦にするという「新技」を披露したのだが「この形」は失敗した気がする。△53銀と▲46歩の交換は入れたほうが良かったかも?(もっとも先手もさらに▲97香とかやってくるかもしれないけど)ここでは一本△86歩として「どちらで取りますか?」と聞いてから△74銀でしたな。単に△74銀はあまりにも「ダサかった」ですね。「ホントに居飛車党か?」とおしかりを受けそう・・・

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思いっきり捌かれたけど、とりあえず「勝負形」にしたつもりでいたが冷静に見ると▲67歩と打たれたら「それまで」だった気がする。角のラインさえ消してしまえば先手にとって怖いところは無くなる。(今見ると△75角と引く手はあったかも?)
実戦は▲48角、△57歩、▲同金、△48竜としてしゃにむに食いつきに行った。▲48同金なら△57角成~△48銀という感じ。悪いながらに「見せ場」は作れそうである。

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この局面の実際の形勢はともかく後手も元気は出たと思う。ここで「バシッ」とした手つきで△51歩と打った。狙いは次に△77角だが(いきなりやると▲41竜~▲71飛で泣きながら帰宅する羽目になる)それ以上に後手玉が急激に堅くなった。こういう手が指せるから「船囲い」は好きなのである。(船囲いばかりやってると「わざわざ手数をかけて穴熊や銀冠にするのが無駄に思えてくる」のである)
以下はなんとか寄せきることができて逆転勝ち。

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3局目は「昔好きだった」相振り飛車+金無双。ここで▲76飛としたのが最悪手。△35銀でほぼ終了であるが、スルーしてくれたので一命を取り留めた。慎重に駒組しないといけませんね。反省。

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△87角に対して▲75飛と逃げたがぬるかったかも?強く▲72歩成として△76角成、▲71と(詰めろ)、△同銀、▲72金と攻めあえばわかりやすかった気がする。読みが浅かったですかね。

強敵相手に何とか勝利することができ全道大会の切符を手に入れることができた。全道大会では納得のいく成績を残して来たいと思います。
違った視点でのレビューはまた後日。

・最後に先日とある方から「山形のお土産」を頂戴しました(この時点で察しの良い方は気づくはず)
この場を借りてお礼申し上げます。




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