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Channel: 札幌将棋情報のブログ
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良い思い出を

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・昨日指した将棋を振り返りしてみます。
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池田君(2年生)との将棋はこれ。ここまでは一応よく勉強していると思うが▲68金上、△54歩の交換は入れたほうが先手がやや得。蛇足ながら△37歩~△36歩の変化は覚えなくても良いと思う。ああいうのは上達の妨げになるというのが筆者の持論。
さて、実戦は▲36同飛、△45歩、▲33角成、△同飛、▲88角、△25角以下後手優勢。最後の△25角はこの仕掛けをやるなら必ず覚えておくように!と言っておいた。(と言うか日高報知杯で昨年の日高名人が教えてくれていた気が・・・)

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続いて原君との将棋はこれ。すでに先手ほぼ必敗形。しかし、彼の素晴らしいところは局後にどこが悪かったか指摘する前に自分から「駒組が悪かったですか?玉の位置が悪くて飛車や角を交換できる形になりませんでした」と気づいたこと。その通り。相手が急戦か持久戦か確定していないのに陣形を決めすぎないこと。△74歩(▲36歩)と突いたら急戦の可能性を秘めているので▲48玉(△62玉)と上がって急戦に備えること。

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加藤君(昨年の高校新人戦胆振日高地区代表)との将棋は筆者にしてはとてつもなく珍しい居飛車穴熊。一応高校大会で急戦はいないだろうと思って気を使ったつもりだが、まずめったにやらないので指し方のいい加減さがぬぐえない。
さて、この局面で数手後の展開を思い描いて▲79金右と固めた。仕掛けてくるとどうなるのか?
△36歩、▲24歩(手筋)、△同歩、▲36歩、△同銀、▲33歩(焦点の歩)で先手十分。
最後の▲33歩は手筋中の手筋なので「次の1手」として出題したら有段者なら1秒だろうが第3図の時点で▲33歩まで読めてないとダメ(▲24歩との組み合わせが大事。第3図の時点で1分以内に▲33歩まで読めるのは日高じゃ多分3人くらい・・・)
こういう「教科書」に載っていない手をどんどん教えてあげられればと思っているのだがなかなか限られた時間じゃね~。

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最後の今回の大会が引退試合となる坂本君との将棋。高校竜王も出場しない(できない)とのことなので彼と指せるのはこれが最後になるかも。これもあまりやらない居飛車穴熊で普通は大楽勝形なのだが△48金、▲39桂、△同金、▲同玉、△57角、▲48飛、△59銀、▲47金、△48銀成、▲同金に△47桂と打ったのが悪手で若干入玉がちらついてきた。実戦はホントに入玉されてしまい投げる気満々だったが相手も嫌になったのか急に粘りが無くなり詰んでしまった。とはいえ途中は素晴らしい粘りで本気で負けを覚悟していた。3年間よく頑張った!結果を気にすることなく最後の大会に臨んでほしい。健闘を祈る!

・というわけで全員とは指せなかったが団体戦出場者と引退選手と指せたのでまずは目的達成となった。結果を気にすることなく良い思い出を作ってきてほしいと願っている。


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