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Channel: 札幌将棋情報のブログ
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まだまだお世話に

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・先日の大会で活躍?した「横歩取り23歩型」について

(基本図)
イメージ 1
ここからの指し方は①▲28飛、②▲34飛に分かれる。①は穏やかに指しましょうという手で、②は積極的に良くしましょうという手である。
この形を苫小牧支部で5局ほど指したけど、①が1局(今年の竜王戦の小笠原戦)で負け、あとの4局はすべて②である

(25角までの図)
イメージ 2

この局面でも①▲32飛成と②▲36飛に分かれるが、①が3局で②が1局(先日の大会での大谷戦)
である。ちなみに②は結果は負けだが、分かれ自体はそこまで悪くなさそうだったし、何よりわけのわからない知識だけの将棋から離れるので個人的には後手を持ってやる価値あり。という感じ。(負けたのは戦法の問題ではなくただ単に私が大谷先生より弱かっただけの話)
①の第1号局が2012年の全道選手権の予選(相手は神様)でこれまた負け。2局目が2016年の佐藤正則杯で石川さんという方で勝ち、最後が先日の金山戦で勝ち。総合成績は2-3とあまり芳しい成績ではないのだが、この戦法を愛用する最大の理由は「明確な主張」があるから。実際の形勢はともかくとして「飛車が手に入る」というわかりやすい主張がある。②の場合「歩得」と「序盤の飛車角交換」というのが先手の主張だと思うが「新ニーダの新定跡研究」には「序盤の飛車角交換は角有利という格言は嘘で99%飛車が有利」と書いてあったし(しかし、とある超強豪がこの戦法を全否定しており、②でも後手はせいぜいカニ囲いに毛が生えた程度にしか堅くならないし①でも明確にダメと言っておられました)長くなれば竜の存在が大きいと思った。
①については、実はネットでも勝率が高く(多分7割以上勝ってるはず)一番好きな変化ではあるのだが、僕自身は羽生の頭脳の知識以上のものが現状ないので、これを外されると多分つらい。
まだまだこの戦法にはお世話になりそうである・・・


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