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秘策を伝授した

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・今日は年内最後の現一番弟子君との練習将棋を指して来ました。

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クリスマス大会の時と同じ出だしとなった。さすがにこの出だしだと振り飛車にしたくなる。

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しかし、こちらの駒組みも悪く、▲56歩~▲65歩~▲66銀右のような形に組まれると作戦負けな気がする。最後のほうで金の動かし方が悪かったと後悔することになる。

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△35歩はさすがに決まってる感が漂っていたが、この時にもやはり金は71+52のほうが良かったと思う。△36歩~△32飛という手順も取りやすかった(この形だと▲43角を心配しなければならない)

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この時に1回△55角として、▲同銀、△同銀、▲56歩(▲77角が優ったかも?)、△39銀、▲18飛、△48銀不成、▲同飛、△37歩成でさすがに捌けた感じだが、先手の金の位置が38だと△39銀の筋が無いので△37歩成~△47歩成という手順になり、これは▲64歩と角を取る手が結構大きい。相変わらず金が71に締まってないのが大きいのである。

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飛車は28から打ったほうが得と思った(38だと▲39歩とか打たれそうだから)のだが、ここからの手順は感心した。▲39角打、△38飛成、▲94歩!、△同歩、▲93歩、△同香、▲同角成、△同桂、▲同角成、△同銀(第6図)
▲39角打からの端攻めは完全に軽視していた。何度も書くが金が71に寄っていないので穴熊がもろいのである(飛車の道もふさがっている)

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実戦はここで▲94香~▲95歩(せめて▲93銀とかが良かった)だったので△96桂から詰んでしまった。一番気になっていたのは▲85桂で、これには△57とが△79角からの詰めろなので1手勝ってそうな気はするのだが、先手玉もホントに受けなしか?▲92銀とかから頓死しないのか?など読み切れていたわけではない。危ない将棋でした。
このあと感想戦で第1図について聞いてみた。「人間とコンピューターと比較しても仕方ないけど、右玉は角を交換してないと千日手になりやすいので」とのこと。しかし、クリスマス大会の時の感想でも書いたが、角交換振り飛車に対してアイデアが無ければダメなので、それについては「秘策」を伝授しておいた。その「秘策」が日の目を見ることがあるのかは、対戦した時に確かめていただきたい。
来年の今頃、まだ自分が上だと言える状況にあるのだろうか・・・?若手の成長速度にただただ驚きである。(正直今日高地区で「日高名人」を除くともっとも怖い相手は彼な気がする)

開始日時:2018/12/30(日) 00:00:00
先手:弟子君
後手:私
棋戦:練習
戦型:角交換振り飛車
手合割:平手
▲7六歩  △3四歩  ▲2二角成 △同 銀  ▲7八金  △3三銀  
▲6八銀  △4二飛  ▲6六歩  △6二玉  ▲6七銀  △7二玉  
▲6九玉  △8二玉  ▲9六歩  △9二香  ▲9五歩  △9一玉  
▲7九玉  △8二銀  ▲8八玉  △5二金左 ▲4八銀  △6二金寄 
▲4六歩  △4四歩  ▲4七銀  △4五歩  ▲同 歩  △同 飛  
▲4六歩  △4二飛  ▲3六歩  △4四銀  ▲3七桂  △3五歩  
▲4五歩  △6四角  ▲4八金  △4六歩  ▲5六銀右 △3六歩  
▲6五歩  △5五角  ▲同 銀  △同 銀  ▲5六歩  △3九銀  
▲1八飛  △4八銀不成▲同 飛  △3七歩成 ▲5五歩  △4八と  
▲1五角  △1二飛  ▲4八角  △4七歩成 ▲6六角  △2八飛  
▲3九角打 △3八飛成 ▲9四歩  △同 歩  ▲9三歩  △同 香  
▲同角成  △同 桂  ▲同角成  △同 銀  ▲9四香  △同 銀  
▲9五歩  △9六桂  ▲7七玉  △9九角  ▲8八香  △7八竜  
▲同 玉  △8八角成 ▲6九玉  △6八香  ▲同 玉  △5七金  
 まで、84手で後手勝ち


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