・先日の話の続き(いっしいさんから貴重な体験談もいただいたことですし)
いわゆる「無料講座」的なイベントに来る子供に対してどういった内容が望ましいのか?というのがここ数年の私の課題。一昨年はテキストを使用して座学的な講座(この年は生徒の質も高かったためここ数年では最高)、昨年は同じことをやったが「我慢できない子」が数名いて個人的には失敗、今年はとりあえず対局中心としたが成功とは言えない(生徒間の力差が激しく途中で飽きたため)。ただし、最後の山崩しは狙い通り、一応飽きを解消できた。
というわけで、最大のテーマは「飽きの解消」ということになるのだが、これに対する明確な答えらしきものが今のところ模索中といったところ。何度か書いてるのが「時間」。長くても45分くらいを区切りにして一度切るのは必須と思う。あと、途中休憩を入れても1時間半は長いかどうか?その時の子供の集中力次第なところがあるので何とも言えない。
あとは内容について。詰将棋は解けないと苦痛極まりないので「ホントに向上心のある子」以外はやらないほうが良いと感じている。アマ初段以上を目指すような子はともかく、とりあえず習い事の延長的な子や「強くなりたい」という概念が希薄(言葉はともかく実態が伴わない子も含む)な子にはやらせないほうが良いような気がしてる(全道クラス以上の実力者の中にも嫌いな人は結構いるしね・・・)
だからと言って「実戦だけ」というのもあまり意味がある気がしないし、それなりに真剣に考える子はともかく指すのが早い子は1局5分や10分で終わるしってことでこれも微妙。
今のところ「遊びを交えて」というのがベストと考えているのだけれど「遊びって何?」っていうのがこれからのテーマかなと思います。
最後に。初心者指導(15級以下くらい)については「将棋かぶれ」がやるより「将棋が指せる普通の人」のほうが適任な気がしてる。正直「将棋かぶれ」に見えてないものって山のようにある気がしている。たとえば賞品。将棋関連のものだけでなく実用品等も交えて選ぶ面白さがあっても良いと思っている。「1位はこれ!」より「好きなものどうぞ」のほうが親切な気がするし、僕個人的には「将棋の本」より新アマ日本一になる本にあった「砂糖1キロ」のほうがありがたいし(羽生の頭脳クラスの本があれば別)なので「いろいろな価値観」を持つ人がいるということを理解しないとならないかなと感じてます。(そういえば何かの大会の時に「僕の場合将棋の本もらっても本棚に眠るだけになるんです」的なことを名寄のT岡さんに言ったことがあったな・・・)